てんかんの連携システム

岡山大学病院てんかんセンターは三次診療病院として岡山県てんかん拠点病院に2015年12月に認定されました。
てんかんの患者さんで治療にお困りの方は、てんかんセンターで診断の見直し、治療の見直し、外科治療の適応の判断、てんかん外科治療などの高度な医療を受けた後、再び地域の一次、二次診療にお返し致します。この際、治療計画をお伝えし、必要な方には定期的な相談体制を確立します。患者さんは抗てんかん薬処方や発作回数をみながらの薬の増減を地域の病院で受けるとともに、発作頻発時や重積状態の治療も地域の病院で受けることができるようにアドバイス致します。もちろん地域の病院で対応しきれないような重積、頻発状態ではてんかんセンターにおける集中治療体制も整っています。
また、てんかんの患者さんも成人特有の疾患にかかりますので、一般内科診療や健康診断はそれぞれ地域の病院にお願いしています。こうした連携を進めるためにてんかん地域医療連携会議を年数回開催しています。
てんかん地域医療連携名簿はそのメンバーの病院にてんかん診療ネットワークに登録されている県内の病院を加えたものです。

紹介をうけた患者さまは院内の連携システムによりその患者さんに最も適した科における診療を受けることが可能です。岡山大学病院てんかんセンターには精神保健指定医の他、常時10人以上のてんかん専門医、脳波認定医師、神経専門医、脳波専門技師、治験専門薬剤師、臨床心理士、小児看護専門看護師が常勤していますので、安心して受診してください。
大人の患者さんの就労や関連施設のご紹介などはソーシャルワーカーが担当致します。
小児の患者さんの学校や施設との連携は小児看護専門看護師がご相談にのっています。
さらに小児症例では合併疾患の診断や障害児者の治療が小児医療センター内における小児科、小児外科との連携システムで容易に行うことができます。

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